決算でうんちく

しばらくは、会社の決算というのがあって鎖で机に縛り付けられている気分で憂鬱だったのですが、そんな日々も終わりを告げ今の気分は卒業です。

僕らは日頃、CDをプレスして全国のショップで販売したり、コンサートを運営したりしているんですが、細かい在庫の管理と帳簿でお金の流れを明確にしておくことはとても(面倒ではあるけれども)大切なことだと思います。ときどき知人からレーベル運営や自主制作の回し方でどうしたらいいか相談を受ける時、やっぱり在庫と帳簿の話は絶対にします。特に個人でやっている人は、帳簿をつける以外に自分の金と事業の金を区別することが出来ないので、次のプロジェクトに資金を回したりある程度計画的にやろうとするなら必ず必要なことだと思うので。

在庫に関しては、個人で運営している人は商品=資産の概念がないと思うのですが、この認識は僕の経験上あるにこしたことはないです(僕もかなり失敗したことがあります)。資産というのを超簡単に言うと、経済的価値があって、貨幣に換えることが出来て、近い将来に収益をもたらすもの、のことなのですが、たとえば規模関係なく自主制作でCDを作って売っている人が居たら、CDがその人の資産になるんですね。だから例えCD-Rであってもそれに経済的価値があるなら資産だと思って大切に取り扱うといいと思いますね。あと売るものと売らないもの(サンプルや見本品)を区別して管理するのも大事です。

そういった意味で、デジタルは利用があってはじめて金銭が発生するので、ある意味管理が簡単です。何号か前のサウンド&レコーディング誌(リットー・ミュージック)に、個人で音楽製作やっている人がデジタルで自分の曲を販売する方法、を詳しく紹介している特集がありました。(僕も読もうと思って寄せてあるのですが、まだ読んでいないのです、、でも友人でCirculationsというレーベルを運営している栗原君がその特集に寄稿しているのでそれは興味深いところです)