Shing02 歪曲山甌巡礼リポート

7月23日。暑い。那覇から高江までは車で約三時間半。覚醒ORGイベント担当イサミさんの案内で、58号線(通称ごっぱち)を名護まで北上。名護市役所(、、懐かしい。ぼくにとっては思い出の場所です)はもちろん素通りして、DJ A-1念願のハンバーガーショップA&W」に寄り道しつつ、ジャスコで虫除けスプレーや飲み物などを買いためて、海、山、川に囲まれた沖縄北部、ヤンバルに入っていきます。途中、ヘリパット建設反対の座り込みをしている人達が居るのに気が付きました。県道70号線沿いにある「山甌」の看板を右折して舗装路と未舗装路を進むこと500m程のところに、森の中にひっそりと立てられた一件の茶屋「山甌」がありました。僕たちが到着した頃には有志のスタッフの方々とプロの音響さんのお陰で森の中にこんな素敵なステージが出来上がっていました。

サウンドチェックの前後に茶屋の周辺を散策しました。森の中に囲まれていたのですが、少し歩いただけでも汗がべたつくくらい湿度と気温の高い日でした。まさにジャングル、という感じでした。ライブは定刻より少し遅めの七時スタート、カクマクシャカShing02の順です。
カクマクシャカのライブは東京で四回見たことあって彼のエネルギー漲るパフォーマンスにはいつも感心していましたが、今回見た山甌でのライブは僕の知っている限りベストでした。確実にパワーアップしていたし、沖縄で見ているから余計にそう感じたかもしれないです。特に、無知の知、民のドミノのメドレーが素晴らしかったです。

続いてShing02の歪曲ステージ。冒頭は、キーボーディスト Emi Meyerさんのソロで日本語曲を二曲演奏しました。その後、Luv(sic)、抱擁(ほうよう)、栞(しおり)、殴雨(なぐさめ)、湾曲(わんきょく)、旋毛風(つむじかぜ)と、新旧の曲を混ぜながらしっとりとしたライブを披露、モトキ君のドラムソロ(やさしめ)とDJ A-1のソロはこの日も良かったです。何度となく聞いている殴雨も高江で聞くとより感動的で、歌詞の一節「涙ぽとぽと」が「涙そうそう」に替え歌されていたのも良かった。良い感じの雰囲気で、そろそろ終わろうかな、というところで、お客さんから「400」のリクエストが。Shing02は「森の中で400聞きたいの?」と苦笑いしながらも、「じゃあ400とドレミの歌はセットなので、強制的にドレミの歌を歌って貰います」と言って、森の中バージョンの、ドレミの歌〜最後は400で締め。それでもお客さんはもっと聞きたい!というので、Luv(sic)pt2でフィナーレ。
この日は、高江のヘリパット建設に反対する住民を取材中のフォトジャーナリスト森住卓(もりずみ・たかし)さんがコンサートを聞きに来てくれました。森住さんのブログからライブの写真を見ることが出来ます。
(森住さんのブログより)
そしてヘリパッド建設反対の座り込みをしていた近隣の人たちもライブを見に来てくれて、暖かい応援の言葉を頂き感動しました。このような場を与えてくれたカクマクはじめ覚醒ORGスタッフ、ならびにイベントスタッフの皆様、山甌、高江の皆様、ありがとうございました。帰りがけに見たホタルと星空は今まで見たこともないような景色でした。