思い出したこと。

去年くらいに、リーガル・ウォールとグラフィティ・アートをテーマにしたドキュメンタリー番組がテレビで放送されていました。チャンネルをぱちぱち変えてたら、その番組がやっていることに気が付いて、途中から見ました。確かコンポジションという団体の人が動いていて、僕でも知っているような渋谷の壁や桜木町の高架下などが取り上げられていました。その中で僕が感動したのは、BELX2さんのインタビューでした。彼女の壁に対しての気持ちがとても強くて凄くシビれました。

僕はアートの世界からもグラフィティの世界からも部外者で、ただ好きで見ている一ファンに過ぎないけれども、大事な部分は音楽の分野でも同じだなと思いました。
BELx2さんの言葉はメモとった訳じゃないから引用は出来ないです。でも壁に描くことでライターは成長するっていう事を言っていたと思います。
壁に描くことは、ある人からすれば街をキレイにしている、ある人から見れば景観を破壊している、とか、人によって見方とか考え方はあると思うし、それに対して僕の意見というのはないです(実際やってないし)…。壁に描くという事は、不特定多数の人の目に強制的に入る訳で、見る側の立場になれば中途半端なものはかけないし、そういう気持ちが自分を鍛えさせる、っていう考え方は、すごく前向きだと思うんですよね。

人って、後ろ向きというか、不安とか怒りをぶつけてチカラに変換する時期、というのはあると思うんですよ。僕自身そういう時期はあったし、だけど年を重ねて経験積んで、考え方が変わってきたんですよね。自分の事はうまく言えないですが…。

自己満足だけじゃなくて、受け手側の気持ちも考えて、物を創るという行為が、自分を高めるというのは間違いないと思います。音楽なら自分の出したい音だけただ出すんじゃなくて、見えない相手の心も読むというか。安易に流行りの音を創って、っていうのは僕は共感しないけど、そうじゃなくて、創造的な範囲でやれれば良いと思いますね。
ライターの実力者がそういうハートでやっていて、他にそういう人って居るかなって思うと、やっぱ良いDJの人達ってそういう感覚の人が多いのかなって思います。ただ自分の好きな音だけ出して、っていうならDJじゃなくても出来ますよね。
昔から