interview with Yakkle

今夜の時代は、SHING02 : DJ $HIN「PEARL HARBOR / JAPONICA (10th Anniversary Edition)」にリミックスで参加してくれた、二人のプロデューサーの内の一人、Yakkle(ヤックル)のインタビューをお届けします。

Q. まず自己紹介をして欲しいのですが、名前はYakkle(ヤックル)で良いですね?
「OKです」


Q. 出身は、神戸ですか?
「はい。神戸出身神戸育ちの神戸人です」


Q. 神戸のHIP HOPは熱いですか?
「最近は色々な人達が出てきてますが、一方レコード屋さんが潰れたり人気のライブハウスなどがなくなったりしてますね、houseとかの方が熱いのかな?」


Q. それは、東京もベイエリアも恐らく似たような状況ですね。
「そうですか」


Q. HIP HOPを聞き始めたのは、いつごろからですか?
「高校一年のとき、授業中に友達のMDで"真吾補完計画"を聞いたのがキッカケです。16歳くらいですね。それまではパンクロックとか好きでずっと聞いてました」


Q. いままでパンクを聞いていた人が"真吾補完計画"を聞いたらどんな気分でしたか?
「正直スゴイ怖かったですね! 初めて聞いた音楽って感じやったしラップもとても攻撃的で、これがhip hopなんや!! って思ってそこから『緑黄色人種』を聞きまくりました」


Q. じゃあ、最初に聞いたHIP HOPが、「緑黄色人種」=shing02ってことですか?
「そうです。hip hop=カッコいいって思うようになっていって、shing02関連の作品は出来るだけ集めまくりました。その頃は今ほどシンゴさんがメディアに出たりしてなかったから作品集めは友達の口コミとかで。でも探したりするのは楽しかったですね」


Q. そうだよね。そういう音楽の聴き方の方が、自発的というか、自分から取りに行かないと欲しいモノがない、っていう方が良いですよね。
「そうですね」


Q. Yakkleが、ビートのプロデュースを始めたのはいつ頃からですか?
「2005年の四月にベイエリアに留学して本格的にプロデューサーとしての仕事をさせてもらったのが同じ年の夏でした。ちなみに曲はAvatarでした」


Q. AvatarのREMIXですね?
「そうです」


Q. そういえばあの曲はネットでしか発表されてないですね。。。
「そうですね。実はmyspaceとかでメッセージくれる人でavatar remixで僕を知ったってゆう人が多いんです。そやからあの曲は個人的に大切な曲のうちの一つです」


Q. そもそも、ベイエリアに行った理由というのは?
「もともとベイエリアに行こうと思ったのは、『絵夢詩ノススメ』の解説(ライナーノート)で、shing02はMCとしてバークレーで育ちバークレーに住んでいるって事が書いてあったので、もしかしたらバークレーに行けば会えるんじゃないか?!って思ったのがキッカケです。それはシンゴさんの憧れの気持ちがすごく強かったので迷いはありませんでした」


Q. へぇー。で、Shing02とはバークレーで会えましたか?
「はい。ちょうど留学して一ヶ月たつかたたないぐらいの時に会えました。今でも初めて会った時の印象と映像はハッキリ覚えてますね。あ、会った場所はオークランドでした」


Q. Junzo君とはもともと友達だったのですか?
「ジュンゾーは俺とシンゴさんがバークレーのレコ屋で遊んでいる時に偶然出会った青年です。偶然にも同じ年で、今は音楽仲間です」



Q. YakkleはShing02と出会ってから、ビート作りを始めた訳ですか?
「そうです。最初はプロデューサー名を決める所から始まって、夏には本格的に活動を始めました」


Q. 機材はどういうのを使っていたのですか?
「当時はpro toolsを持ってなかったんでターンテーブルとMPC4000でやってました。今もスタイルは変わってません、でもたまに古いキーボードとかおもちゃの鉄琴をシンゴさんから借りたりしてましたね」


Q. Yakkleのビートって、和のテイストを感じるんだけど、それはやっぱりアメリカで曲作りを始めたから、日本人というのを意識しているところはありますか?
「もちろん日本人だからこそ出せるテイストってあると思うんです。それとdj krushの影響がかなり大きいと思います。でも基本的にどんなスタイルのhip hopでもかっこよければいいと思ってます」


Q. Pearl Harborのリミックスは、Shing02から依頼されたのですか? それとも、自分で挑戦してみようと思って作ったのですか?
「えっと、シンゴさんにもらったPearl Harborのレコードのアカペラを使って自分なりにremixを作っていたんですね、最初はただ自分なりにPearl Harborを表現したくて作ってました。それをシンゴさんに送ってみたんです」


Q. あのリミックスがなければ、今回の第二版はここまで有意義なプロジェクトになっていなかったので、レーベルとしても感謝してますよ。
「いえいえ。感謝してるのはこっちの方です! ちなみに発売日の次の日誕生日なんですよ♪」


Q. 12月8日ですか?
「はい! 個人的には一生ものの作品ですね」


Q. もう一つ参加してくれた曲、JAPONICA AUREUSなんですが、あのビートはもともと何か目的があって作っていたものだったんですか?
「そうなんですよ。テーマが決まってなかったのでちょうど良いアカペラを乗せてみたら結構良い感じになって…、発表するつもりではなかったんですがシンゴさんがinstを気に入ってくれたので、早速ビートのファイルを送りました」


Q. かなりはまりましたよね。曲のテーマにかなり合っているというか。
「はい。歌詞をよく読んで聞いてみると自分でもハマってるなぁって思いました。やっぱりラップ(歌詞)が良いとビートもはえますね!」


Q. あのビートは、ベイエリアにいた頃に作ったのですか? それとも神戸に戻ってから作ったのですか?
「神戸に戻ってからで、えっとたしか今年の夏頃には完成してたと思います。ベイエリアは一年半ぐらいいましたね。でも体調不良で…。battlecryとかも神戸に戻ってから作りました」


Q. そうすかー。でも、JAPONICAの歌詞も、日本に帰ってきて黄金に輝く景色を見た、みたいな、そういう曲じゃないですか。黄金に輝く景色か分からないけど、神戸は環境いいですよね。
「そうですね。神戸は港町だし、雰囲気がベイエリアに似てるんですよね。海と山があって良い所です」


Q. 今度、12月29日にShing02DJ A-1が神戸にライブしに行きますが、ライブ会場は元々キャバレーだった場所らしいですね。
「月世界という場所で、友達が行ったことあるのですが、かなり良い雰囲気だったって言ってました」


Q. じゃ、一緒にキャバレー行きますか?
「ハッハ。会えるの楽しみにしてます」



Q. 最後に、Yakkle君の今後の予定とかあったら、教えて下さい。
「はい。実は今eccy達と一緒にいくつかプロジェクトを進めてます。彼らの立ち上げたSlye Recordsというレーベルにプロデューサーとして仲間に入れてもらいました。あと、これ言っていいかわからないですけど、某大型ダブユニットのRemix作ってます!」


Q. eccy君ともベイエリアで知り合ったんですか?
「eccyは日本に帰ってきてからです。まだ一回も会った事ないんですよ。たしかlift the fog upのremixがshing02myspaceで流れてた頃にネットを通して知り合いました。彼はすごいセンスの持ち主だと思います」


Q. 僕も会ったことないですが、あるぱちかぶと君とは夏に会いました。
「そうそう、あるぱち君のソロを一緒にeccyと作ろうって事になってます」


Q. 今後も活躍期待しています。今日は長い時間ありがとうございました。
「ピース」


Yakkle の myspace
http://www.myspace.com/yakkle