最近。

音楽というのは情報量自体は変わっていなくても、時間や場所や環境が変わると聞こえ方が変わるものだ。
場所というのは空気が関係していると思われる。音というのは空気が振動して鼓膜を震わせ聞こえるらしい。同じ曲を聴いても、乾燥しているカリフォルニアなどでは東京では聞こえない音が聞こえたりするものだ。乾燥しているとオトの抜けがいいのだと思う。それだけではないと思うが。景色とか臭いとか、諸々。
時間というのは一つは人の経験値の問題だと思う。例えばの話、子供の頃ファンカデリックを聴いて意味が分からなかった人が、色々な音楽を聴いてまた戻ってきたら凄さが分かったとかいう話はよく聞く。あと、耳が慣れてきてやっと歌詞の意味が分かったとか。いまだにあります、そういうの。それから時代というのもあると思う。時代を意識して詩を書いたり曲を作ったりしている人が居るから、時代がシンクロするときに音楽もシンクロするのだと思う。あとこれは時間に当てはまるか分からないけど、タイミングというのもあると思う。疲れているときに激しい曲、とか、テンション高いときにバラード、みたいなそんな感じです。hip hop でカッコ良いかけかたをする dj は、かけている曲がカッコ良いというのはあるけど、曲の持つポテンシャルを最大限に引き出すかけ方をしていると思う。まさにタイミングとかかけ方の魔法だ。
そして環境も一つの要素。道具もそうだし、人の精神状態だって趣味だってあるわけです。
最近、自分が再確認したことは、自分が良いと思っている音楽だからといって、他の人にとって良いかどうかはわからないということです。活字にすると当たり前のことのようだけど、それが分かるのに10年も掛かったです。
そういうわけで頑張っている人にはみんなに敬意が持てるようになりましたです。今月の反省文でした。