eri bill in 林田ラボ

今週、練馬（というか住所は中野区なんですが）にある林田ラボで作業をしました。eri bill orchestra のデビュー・アルバム「tropical temple」のマスターは、ベースの土臭さを残しつつ、クリアーでガッツある音に生まれ変わった気がします。腕利きの刀鍛冶が磨いだような具合です。
「tropical temple」は、dj top bill のアルバム「prelude to one dollar store」(2005)で初共演した、copa salvo のピアニスト eri konishi さんと、bill さんの二人がデュオとして、2005年後半から2007年初頭までかけて作ったアルバムです。期間的には約1年半とめったくそ長くはないですが、その間、毎週セッションや録音を続けてきて、納得のいくものを作ろうという確かな意気込みがあったので、すごく濃い時間だったとおもいます。eri さんが所属する copa salvo は妥協なきラテンバンドで、eri さんも妥協なきピアニストとして活躍しているんですが、「tropical temple」は、せっかくやし copa ではでけへんことをやりたい、と、いろんな鍵盤楽器をひきたおされてました。またそれらが dub 処理されるっていうことも新鮮だったみたいです。やたらと濃ゆい楽団が誕生してしまいますたわ。労働者階級の私たちには骨身に染みる音楽です。発表が楽しみですし。