10/25 ASTREET LIVE @ 大阪TRIANGLE

10月25日に大阪TRIANGLEでASTREETのライブがありました。
だんじり祭で有名な岸和田にDJ A-1が新しく開設したSTRAIGHT UPという事務所のオープン記念と、ASTREETの秋ツアーファイナルを兼ねたプレミアムイベントで、ASTREET、Afra & Incredible Beat Box Bandをはじめとした豪華なラインアップでした。
写真は驚くほど画質が悪いんですが一応upします。

ASTREETは9月に東北、九州、沖縄を回ってきて最後の大阪ライブ。やはりホームタウンでのライブは勢いが全然違いました。まだ正規で音源が出てないのに期待値の高さを実感しました。
ASTREETは、現在アルバム制作中で半分近くは曲ができているという噂もありつつ、25日のライブでも新曲を披露していました。1曲は、それぞれの地元をREPRESENTする曲で、その曲の構想は沖縄のつけ麺屋で話していたような、、、聞いていると大阪の町並みが見えてきてどんどん違う場所に移っていくっていう曲でした。かっこよかった。あとは、すでに何度か聞いている新曲群も、5人のシンクロ率が更に高くなっていて、今まで見た中では確実にベストアクトでした。

ASTREETのライブ。マイクを握っているのは悠然。トレードマークの赤いめがねが判別できないくらい画質が悪くてすみません。この日は悠然の底なしのバイブスに感動しました。こんなMCは日本中どこ探しても他に居ないぜ。
醍福は最年少(22歳!)ながら、リーダー肌というかクルーをまとめる資質があるというか、よく周りの動きを見ている。頼もしい男前です。
勝のフロウと声は天性のものなのかもしれないけど、相当修羅場を潜っている感ありますね。ASTREETの核となる、嗅覚と才能を持っているMC。
GEBOさんは、スキル、経験、声のバランスが奇跡的。高速ラップだけでなく、リリックがディープなんですよ。
ASTREETのマスターマインドDJ A-1がクルーをコントロールしていますね。彼は脳みそであり、メンバーにアドレナリンを流し込んでテンションをいい感じに上げられるDJです。

帰りに考えたんですが、クルーって面白いですよね。昔RUN DMCとONYXが全員でラップしているライブを見たのですが、全員上げ上げで最初は滅茶苦茶かっこいいけど、あがりすぎて途中で疲れてしまった。たとえばWu-TangだったらMethod ManGhostfaceがぶち上げに行くけど、GZAやInspectorやKiller Priestが渋く抑えてやばい、とか、Living LegendsならMursやAesopががんがん行くけど、Elighが出てきたらみんなすっと引いて余計に盛り上がるみたいな、ライブでも音源でも心理戦というか波というか、そういう抑揚が格好いいなって思います。セットの中でも、曲の中でも、押しと引きのリズムが出来たり、テンションの強弱がつけられるようになったら、もっとやばくなるんじゃないかと妄想しました。

ASTREETライブ終了後、Afra & Incredible Beat Box Bandがもう一度ステージに上がってセッションをやりました。ここはハイライトでした。Hip Hopの神が降りてきていました。

前半は、ASTREETを構成する四つのグループ = Art Of Vibes, Coe-La-Canth, Ziops, The Flex Uniteから勝 (まさる) がライブしました。それぞれ違う個性の4グループが自分たちの持ち味を最初に出しておいて、最後ASTREETで合体して爆発するという構成は良かった。僕自身、ASTREET参加メンバーのソロは何度か見る機会あったのですが、彼らの母体となるグループのArt Of VibesやCoe-La-Canth, Ziopsを見たのは初めてだったのでかなり良かったです。ライブの勢いでいうと、Coe-La-CanthとZiopsはかなり良かった。悠然くんはどんな状態からもテンションを上げることができる、すごいMCだなと思いました。勝くんのソロは、ライブの一番はじめだったのでフロアも暖まっていなくて前半はちょっと堅い印象があったけど、最後にやった「It's been a long time」という曲はかなり良かったです。三拍子のジャズみたいな曲なんだけど、勝くんのフロウがやばかったです。

GEBOさん率いるArt Of Vibes。写真はインクレの啓、タキラッチ、GEBO。玄人ラップ集団、AOBはMCとDJだけでなく、ビートボクサーやトランペット奏者も居るフリージャズ的音楽集団でした。かなりディープなショウを展開していて盛り上がるというよりも、じっくり見てしまいました。啓くんのビートボクシングとGEBOさんのマシンガンフロウの掛け合いは芸術レベルでした。改めてGEBOさんをASTREETメンバーに選んだDJ A-1の選球眼はすごいなと思いました。

Ziopsの醍福 (ダイフク)。Ziopsはもうすぐアルバムが出るらしいです。悠然の居るCoe-la-canth (シーラカンス)も来年1月くらいに2ndアルバムを出すようです。大阪フリースタイルバトルではトップレベルの、悠然と醍福は11月7日の3on3ラップバトルに出場するために東京に来るみたいです(チームは別らしい)。さきほど、田我流と話したら彼も同じ3on3に出ると言っていたので対決するかも、、