東葛山岳会

関東平野、千葉県北西部で少年時代を過ごすと、遊び場は原っぱ、沼、川、田んぼ、林、藪で、重力に抗い空へと近づこうとする(マントルから遠ざかる)行為、つまり山を登ることを、実践する機会が殆どありませんでした。高速道路に乗って千葉から出たときに道の向こうやビルの向こうに山が見えてくるのが斬新でした。そんな哀しき千葉県民にとって、筑波山茨城県)参拝は恒例行事でもあるわけです。
この日は、東葛boyz のメンバーで筑波をハイキングすることになりました。10kが新戦力の8ミリフィルムを持ってきていました。リーダーのダースー大師匠が休みだったので、いつものように無茶なペースアップがかからず、ガマの門から登山口の急勾配を、土の感触を確かめるように、一歩一歩ゆっくりと登りました。中間地点の休憩所から先は暫く緩斜面が続きますが、ここでも揺さぶりはかからず、終始安定したペースで良かったと思います。途中(観光名所的な)、弁慶の七戻りや母の胎内巡りも体験しまそた。結果、一人のリタイヤも出すことなく、集団ゴール、と相成りました。
筑波山は数年前と基本的には何も変わっていなかったです。田舎なのに名産がなく(いんちき臭いのはあるけど)、その上近くにライバルもないこともあり、いまだ垢抜けないuglyな山だけど、一つだけ好きなことがあります。それはオニヤンマの生息地、だということです。数年前、たぶんお盆辺りだと思ったけど、ダースー先生とヒラグリさんと登ったとき、オニヤンマの大群が居て、ものすごい数なんですよ。それがめいめい、ヘリコプターのホバリングのようにバックしたり、上昇したり下降したり、トンボ・パラダイスだったのです。オニヤンマは夏の暑さの厳しいときしか見れないみたいでしたが、またいつか見たいですね。シュリケン投げやタタミガエシを師匠から教えてもらった、忍者村ゆーとぴあ、は廃村になっていました。仕方ないので珍来に行きました。